exloupe / mini

2024/01/27 exloupe 1.11.0
2023/11/01 exloupe 1.10.1
2020/08/04 exloupe mini 1.9.2
バージョン履歴

概要

Windows/Linuxで動作する画像解析ソフトです
静止画・動画及び連番画像(マルチページtiffを含む)に対して様々な画像処理をおこなえます
Windows版はWindows10(64bit)でLinux版はLinux Mint19.3 MATE 64bitで動作確認しています

※Windows版はWindows7以降なら動作するはずですが動作確認はしていません
※Linux版はディストリビューションのc/c++ランタイム, libc, X-WindowSystem, OpenGL, pthreadのバージョンに依存します

exloupeの特徴

手順が確立されていない解析に画像処理を利用する場合に試行錯誤は付きものです
exloupeは思索時の手間を軽減し目的追求にのみリソースを割けるようにデザインしました
以下の特徴により思索時の手間を減らします

• 結果がすぐ見える
  多くの機能がパラメータの変更に合わせて処理をリアルタイムに再実行して出力を更新します
  実際の影響を見ながら処理を調整する事でトライ＆エラーの効率を上げます
• 柔軟に処理内容を調整できる
  一連の画像処理を一括処理するので途中段階の処理内容をを変更しても以後の手順を手動で繰り返す必要がありません
  また途中パラメータの調整を考慮して中間画像を保存管理する必要がありません
• 複数の処理結果を比較できる
  最大4つの処理手順を保持しワンクリックで切り替えられるので複数手法の比較が容易です
• 特定成分にのみ処理させられる
  カラー画像の場合はRGBやL*a*b*等の特定の成分に対してのみ処理を作用させる事が可能です
• 動画を処理できる
  一連の画像処理を動画に対して実行し結果を動画として保存できます
• 多彩なツール
  2Dトラッキングや流体計測等の豊富なツールを搭載しています
• マルチプラットフォーム
  Windows版に加えLinux版も同梱してます

機能

メイン画面

処理を選択すると右側に開いたサイドパネルに追加され上から順番に処理されます
サイドパネルでは追加した処理の削除・順番の入れ替え・個別のON/OFFをおこないます
処理内容の設定画面を持つ場合はそちらの画面から個別に設定します
※サイドパネルからは設定画面のON/OFFがおこなえます
連番ファイルやマルチページtiffを処理する場合は下部のビデオパネルで対象を選択します
※ビデオパネルは動画及びマルチページ画像を開いている時にしか表示されません

画像処理

以下の画像処理機能を持っています

成分抽出・反転・ガンマ変換・ヒストグラム・ヒストグラム平坦化・フィルター・マスク/背景除去/物体抽出・色抽出・2値画像処理・ノイズ除去・ウインドウカット・部分拡大・射影変換・背景画像作成・自動計測・マニュアル計測・色の数値化・2D追跡・粒子追跡・ベイヤー変換・アップ/ダウンコンバーター・ホワイトバランス調整・カラーチャート調整・グレー画像を合成してカラー画像を作成・LUT編集・色分布図・ブレ補正・PIV・PTV・pluginによる拡張(画像ファイル形式・画像処理)

使用例

2D パターン追跡(ver1.11.0)

テンプレプレートパターンマッチングによるトラッキング機能を追加しました

重ねて比較(ver1.10.0)

2枚の画像を重ねて差分比較する機能を実装しました

比較対象の画像に対して位置やサイズ等を微調整できます

FFT(ver1.9.0)

FFT/IFFTと周波数マスク機能を実装しました

ストロボ写真合成(ver1.8.0)

固定カメラで撮影した動画からストロボ画像を合成する機能を実装しました

画像
www.pexels.comよりゴルフスイング
pixabayよりブレイクダンス

PIV/PTV(ver1.6.0)

正規化相互相関によるPIVと粒子追跡のデータを元にしたPTVを実装しました

色分布図(ver1.5.0)

画像に含まれる色をCIE-xy色度図・CIE-L*a*b*色度図・HSVサークル上にプロットし分布を見ることができます

ブレ補正/加算平均

定点撮影の動画をブレ補正したうえで加算平均して画質を向上できます
移動物体に対してもある程度のブレ補正を処理した動画に加工します

※加算平均(x2)以外の画像は2倍に拡大してあります

8bit/24bit画像を16bit/48bit画像に変換(ver1.4.0)

bit拡張に加え画像を加工しヒストグラムの隙間を埋め擬似的な16/48bitデータを作成します
事前に変換しておけば処理による8bitの階調劣化を減らせます
※ヒストグラムは8bit256階調で表示されます

成分別グレースケール画像からカラー画像を合成

↓L* a* b* を合成↓

各種表色系の成分画像(グレースケール)からカラー画像を合成します
X,Y,Z : 0〜255 → 0.0〜1.1
L : 0〜255 → 0.0〜100.0
a,b : 0〜255 → -128.0〜+127.0
C : 0〜255 → 0.0〜135.0
h : 0〜255 → 0〜2π (0〜π…-π〜0)

LUTを編集してグレースケール画像を加工

対応画像フォーマットの拡充

いくつかの画像形式に新らしく対応しました

• 32bit tiff
• 12bit tiff
• 一部の非圧縮dicom
• avi(ver1.3)
• mp4(ver1.2 - ver1.3)

追跡(ver1.1.0)

色抽出追跡及び2値化粒子の座標追跡をします
手動によるデジタイズも可能です

成分抽出

カラー画像の各種カラー成分(RGB CMYK HSV 輝度)を抽出します
グレースケール画像としての抽出の他、対応した色のカラー画像としての抽出も可能です

ガンマ変換

成分選択と組み合わせる事で色々な加工ができます

ヒストグラム平坦化

階調を損なわずにヒストグラムを平坦化します
通常の処理の他、成分選択と組わせる事でカラーバランスを崩さずに処理する事ができます(*1)

*1)HSVのV成分が平坦になりRGB個別のヒストグラムは平坦になりません

フィルター

任意のフィルターを作成・適用できます

2値画像処理

背景色(白or黒)以外を対象と見なし膨張・縮退・細線化・輪郭抽出等ができます

扱える画像形式

• avi
  読込：非圧縮・jpg・png
  保存：非圧縮・jpg・png
• mp4
  読込：OpenH264
  保存：OpenH264
• jpg
  読込：CMYK形式対応(*2)
  保存：対応
• tiff
  読込：非圧縮・LZW・PackBits・マルチページ(*3)・16/48bit対応・32/96bit対応・12bitグレースケール対応・CMYK形式対応(*2)・タイル形式非対応
  保存：非圧縮・マルチページ対応・16/48bit対応・32/96bit対応
• png
  読込：16/48bit対応
  保存：16/48bit対応
• bmp
  読込：非圧縮
  保存：非圧縮
• dicom
  読込：非圧縮8/12/16bitグレースケール/24bitRGB
  保存：非対応

保存は8/16bitグレースケールか24/48bitRGBです
各フォーマットの全ての仕様に対応しおらず上記条件を満たしていても読めない場合があります
*2)カラーマネージメントには対応していません
*3)全てのページの画像サイズとピクセルフォーマットが同じものに限ります

ライセンス

exloupe miniはフリーソフトです
exloupe はシェアウェアですが一部の制限を除き別途ライセンスキーを購入しなくても使用できます
機能比較表
このソフトには以下のオープンソースライブラリーを使用しています

• libjpeg Version 9d 12-Jan-2020
  this software is based in part on the work of the Independent JPEG Group
• libpng 1.6.22
• zlib 1.2.8
• OpenH264 2.3.1 Cisco binary ライセンス

ダウンロード

exloupe 1.11.0
exloupe mini 1.9.2

ドキュメント

マニュアル(PDF)
計測の補足(計算式)
雑談

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